
撮影用品メーカーのKENKOから、フィルムカメラが発売されました。
KF-1N他2機種(Nikonマウント2機種とヤシカContaxマウント1機種)です。
Nikonからは
FM10という廉価版一眼レフが販売されてますが、スペックを見ると別物みたいですね。ファインダーの視野倍率(驚くなかれ。KF-1
Nは、なんと0.91倍)や巻き上げ角度など、色々違います。
露出計が内蔵されているので一応電池(LR44orSR44を2個)は使いますが、無くても作動する完全メカニカルカメラです。
AF無し・AEも無し、もちろん巻き上げも手動。ピントリングと絞りリング、そして軍幹部のシャッターダイアルを駆使して構図と露光量を自分で決めます。シャッターボタンを半押しすればカメラが露出とピントを決めてくれて自分は構図を決めるだけ・・・なんて甘っちょろいカメラではないです。
ボディ+AF Nikkor 50mm/F1.8Dで45,000円前後かな?中古のAi 50mm/1.8or2なら下手すりゃ4桁でレンズは手に入れられますね。デジタルカメラしか使った事が無い人には是非とも使ってみて欲しいです。電池が無くても写真が撮れる、という写真の原点に近いカメラです。便利なデジカメに慣れた人にはカルチャーショックを受けるくらい「違う物」ですから。
できれば白黒フィルムを使って自家現像してもらいたいかな。ダークバックに現像タンクなどを買っても15,000円くらいで済むでしょう。パトローネからフィルムを抜き出してリールにまいてタンクに入れるまでは全暗(ダークバック)の中で作業しなければいけませんが、それ以降は明るいところでできます。
ところで、ココで表題なんですが・・・デジタル全盛の時代に「いまさら?」って気もしますし、デジタルで便利な事に慣れすぎてる人に対して「いまだから」という気もしますし。スペックの数字を見て一喜一憂し、使い勝手よりも極限の性能を書き連ねたレビュー記事に目の色を変えてる人たちにこそ、こういうものを一度使って欲しいですね。
D2/D3やEOS1をサクッと買える写真が趣味の人で、このカメラにTX入れて5cm1本でかっちょいい写真を撮れる人って、どれくらい居るんでしょう。