現状でデジタル設計(テレセントリックを考慮した設計)になってるNikkorレンズって、200mm F2以上の望遠レンズと60 or 105mmのMicroNikkorと、D3と同時発売されたAF-S14-24mm & AF-S24-70mmだけですよね?
旧レンズ(単焦点)は2000年以前のフィルムベースで開発されたレンズしかなかったはずなんですが・・・DXフォーマットなら、イメージサークルの中央・美味しいところだけを使うので大きな問題にならなかったですが、フィルムサイズと同等のFXフォーマットだと問題があるんじゃないかな?と思うのですが。
そもそもNikon Fマウントって35mmフィルム(36×24mm)ギリギリのマウント口径しかないハズで、AFにするためにマウントを一新したCanonのEFマウントに比べて10mmくらい直径が小さいはずなんです。Canonが1Ds系や5Dでフィルム同等サイズをやったのとは、少々状況が異なると思うのです。ちゃんとテレセントリックを考慮してレンズを再設計しなおさないと、FXフォーマットを有効に使いきれないんじゃないかなぁ、と。
NikonデジイチユーザーでFXを待望していた人たちって、この辺りを理解しているのかしら・・・と思う事がMIXIやkakaku.comの書き込みを見ているとしばしば。。。だって皆さん・・・FXを待望されていた人たち・・・って、非常に目が肥えている節がありますので。ボディだけフィルム同等サイズになっただけで満足するのかしら。50mm F1.4なんて、Ai化される前から設計は変わっていないはずだから・・・NewNikkor 50mm F1.4Sからだと、30年くらい前の設計じゃないかな。コーティングやレンズ材質は間違いなく変わっているでしょうけど。
Canonはフィルムベースとはいえ、EFになった時に設計を一新してるはず。FDとはまるっきり違ってましたから。USM(レンズ内モーター)などの導入も早かったし・・・かなりユーザーが入れ替わったとは思いますが、大英断でしたからねぇ・・・デジタル化の対処も早かったと思います。それに対してNikonは。。。
フィルムベースで良かったからデジでも、というのは中判デジタルの進歩の遅さを見ればデジタル対応のための技術的薀蓄が無くても理解りそうなモノだと思うのですが。ハッセルやマミヤはデジタル用に一新をしているところだし、ペンタックスは撤退しちゃった(HOYAとの合併騒ぎも影響しているのでしょうが)し。ハッセルのH3Dなんて、なかなか価格が下がってこないですしねぇ。。。レンタルするのだって怖いわ、あんな額じゃ(w
D3はいいのよ。あれは「パパラッチスペシャル」だから。暗所で撮影可能で、伸ばすにしてもタブロイド1面が取れればいいんだから。その付加価値が一般ユーザーにも恩恵があったって事だけなので。ただ、民生主眼のD700や噂になってるD3の高画素版は・・・へヴィなアマチュアや高画素が必要な商業撮影で納得がいくクォリティのレンズラインナップではないのではないかなぁ、と私は懸念するのですが・・・D700をありがたがってる人たちって、満足なのかしら?