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by おキヌちゃん
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ディープインパクトの薬物疑惑
まぁ、良くも悪くも世間を騒がしていますねぇ。

レース直後の検尿からフランスと香港の検査で両方からイプラトロピウムという薬品の反応で陽性だったという事らしいです。イプラトロピウムという薬品は、喘息の薬として使われているようです。
渡仏後に呼吸器系の不調を起こしたための投薬との事ですが、人間のアスリートでも風邪薬ひとつですら気を使うのに。これは・・・不注意なんだろうなぁ。

一番の要因は、やはり「宝塚を使い、帰国後に日本でレースを使うことを前提としたために、半端な滞在になってしまった」からではないかと思います。
そしてこの原因になったのが、ディープで競馬を知ったファンがJRAやマスコミに踊らされて「そのままでも世界に通用する馬」だと思ってしまったからじゃないでしょうか。国内での圧倒的な強さとそのレース運び。後方から直線ごぼう抜き状態で追い込んで、更に差を広げる強さ。
でも、以前から海外の競馬にも目を向けていたファンは疑問をもっていた事は事実でしょう。調教師もそう思っていたからこそ、少しでも欧州に慣らすために「ギリギリの期間(規定で2ヶ月以上日本を離れると、帰国後の検疫期間が長くなり、年内は日本のレースを使えない)」を選択せざるを得なかったのでしょう。

でも、それを知らないファン(もしくはオーナーも、かな)が春の宝塚記念や凱旋門賞後の秋レースへの出走を望み、また海外で活躍する日本調教馬が結果を出していた事から、凱旋門賞を軽く考えていたという部分もあったのかと思います。軽く考えている節が見えるのに、特別視してるんですよね。

確かに凱旋門賞は「その年の欧州選手権距離の総決算」的なレースではあります。が、それが世界一を決めるレースではないのです。04年は凱旋門賞の勝ち馬はバゴでしたが、年度代表(カルティエ賞)は英・愛オークス馬のウィジャーボードでした。
今年の勝ち馬であるレイルリンクは年度代表に有力な一頭ですが、今年はレベルが高いですからねぇ。英・愛・ヨークのオークスを全て勝ったアレクサンドローヴァとサンクルー大賞・英チャンピオンSを勝ち凱旋門賞2着のプライド(最後に香港が有力らしいですが、これを勝てば・・・)にアスタルテ賞・ヴェルメイユ賞・オペラ賞と牝馬限定とはいえ1600~2400のG1で3勝したマンデシャの牝馬勢。2大マイルのジャック&ムーランを勝ったリブレッティスト。他にも複数のG1を勝った馬が多いですから。

ローテーションが多岐に渡っている(強い馬が当たらない、もしくは対決を避ける)のでこうなるのでしょうが、もし仮にディープが凱旋門賞を勝っていたとしても「世界一とは認められなかった」のではないでしょうか。欧州以外の調教馬として初勝利という快挙は認められる(それがとてつもない偉業という事も含めて)でしょうが。
ならば、日本の宝塚や秋競馬を蹴って欧州でじっくりとやった方が良かったのではないか、という結果に思い至ってしまいます。前哨戦を叩いてれば、その時点で判明していたでしょうから。その結果、凱旋門賞の出走資格取り消しの方が、凱旋門賞3着の剥奪よりもダメージは小さかったのではないでしょうか。
by okinuchan | 2006-10-21 10:14 | 競馬
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