なにわづに さくやこのはな ふゆごもり いまをはるべと さくやこのはな
東京の地区予選で相手にされて負けた「札あわせ」。全国大会の決勝で、その負けの経験を生かして、決勝戦は2組同時の運命戦。
大事なところで負けつづけた、瑞沢2枚看板のA級「肉まんくん」こと西田。実力はあるのに決定的に「運がない」部長のまつ毛くんこと真島。
自分を殺して対戦相手の情報を集めて廻った机くんこと駒野。優勝候補が相手の準決勝で怪我をしながらも価値ある1勝をあげた奏ちゃん。
ゆらのとを わたるふなひと かじをたへ
空札に敵陣へ飛び込む攻めを見せる真島と西田が・・・執念で呼び込んだ、札あわせの札。
一瞬の静寂のあと、歓喜に沸こうとする駒野や後輩に、奏ちゃんがつぶやく。
静かに・・・・・・下の句までちゃんと、聞くまでが、試合
その言葉に表情を和らげる読手さん。
ゆくへもしらぬ こひのみちかな
このアニメねぇ。。。深夜にやるの、もったいないよ。着物と和歌に造詣が深い奏ちゃんの歌の解説とか、暗記や札確認でする真島の決まり字暗唱とか。
この決勝戦で読手を演じられた方、歌詠みの部分はホンモノの競技かるたの読手さんらしいです。放送用にエコーがきつめにかかってますが・・・いゃ、短歌を聞いただけで涙腺が緩むとは思いませんでしたわ。
たった31音の音で、1000年の時を超えて想いを伝える短歌。それを遊びから競技へと昇華させた競技かるた。日本人ってスゲーよ、って事が伝わってくるアニメですね。