ホクトベガの悲劇から14年、ついに日本調教馬念願のドバイワールドカップをヴィクトワールピサが勝利しました。逃げてレースを作ったトランセンドが2着に入って、ワン・ツーのおまけ付き。
スタートから、押して押してトランセンドが先頭に立つも、ヴィクトワールピサとブエナビスタはシンガリとブービー。番手は愛ダービー馬 Cape Blanco、三番手の内に Monterosso、外にGitano Hernandoという展開。
2コーナーを周ってトランセンドがマイペースにペースを落としたところで、なんとシンガリに居たヴィクトワールピサが捲って捲って2番手に。シンボリルドルフと対戦したミスターシービーの天皇賞のような早捲り(w
むりにトランセンドを交わさずスローに落として、あとは行った行った。ゴール前でトランセンドを交わすと、後続をトランセンドが抑えきってゴール。
1着 ヴィクトワールピサ 2.05.94
2着 トランセンド 1/2
3着 Monterosso 1/4
4着 Cape Blanco 1/4
5着 Gio Ponti 3/4
う~ん。ヴィクトワールピサって、強いのか弱いのかハッキリせんなぁ。いぁ、それなりに強いってのは理解るよ。マグレで皐月賞と有馬記念は勝てないから。
本質的に10fの馬なんだろうなぁ。日本に戻らず、欧州の10f路線を走ったら、そこそこいい成績を収められるんじゃないか?エクリプスS - POW - 愛チャンピオンS - BCC、ならどれがひとつは勝てると思う。KGやL'Arc のような大回りの2400Mは距離が長いんでしょう。有馬記念を勝ったとはいえ、中山2500Mはコーナーを6回周る小回りコースで息が入れられますから。
日本じゃ、10fのG1って秋の天皇賞しかないからねぇ。外国馬の出ない宝塚記念や天皇賞に勝ったところで、評価は上がらないでしょう、このレースに勝っちゃったんじゃ。逆に、負ければ「なんだ、マグレが」になっちゃう。
想像以上に頑張ったのが2着のトランセンド。昨年よりキッチリ2秒落とした(昨年の走破時計は2.03.83)ペースは、メンバーを考えたら「ド」が3つくらい付くスローペースでしょう。藤田騎手の好判断が半分、ってトコかな。巧く乗ったと思います。
逆に、後方待機に拘った?ブエナビスタは、最後に伸びず・・・というか、ブエナビスタが伸びても、他の馬全部が伸びてる・・・で、8着まで押し上げたのが精一杯。シンガリから2コーナーで捲って向う正面では2番手に付けたヴィクトワールピサとは好対象で、それがそのまま結果に繋がってしまった感じですね。
なんにせよ、おめでとう ヴィクトワールピサ