いぁ、吉野家の「テラ豚丼」ですけどね。
私は旧い世代の人間で三世代家族の末世代なので、食べ物を粗末にすると祖母からこっぴどく叱られたもんです。「ご飯は残さず食べる」という当たり前の事を当たり前のように躾られました。
このブログでも何度か「デカ盛り」を紹介していますが、食べきれなかったのが2回あります。1度目は、早稲田のライフさん「肉丼・大盛り」です。これは謝りました。その後も何度かお伺いしていますが、2度目以降は「中盛り」(それでも普通の人には多い量です)にして残さずに食べています。2度目は、我孫子のリバーサイドさん「パンチくんスペシャル・大盛り」です。これは残した分を「お持たせ」にしてもらい、帰宅してから家族で食させていただきました。
他にも紹介させていただいていますが、一応完食しています。そしてこれらは、お店の善意により採算を無視しても盛りを良くしてある「メニューに載っている」ものです。店の親父さん(店主)にお話を聞くと、口をそろえて「大喰らいの人でも満足してもらえるように」と言われます。
でも、今回のこれはいただけません。シャレや遊びで食べ物を粗末にしてはいけません。
「デカ盛り」とか「激盛り」とかがブームになっている事も一因でしょうが、いまこの時に地球のどこかで餓死している子供がいるという事を忘れてはいけないのではないでしょうか。偽善的かもしれませんが、考えるのと考えないのとでは大きく違うと思います。
奇しくも、今年の流行語大賞のノミネートの中に「大食い」があり、昨日の授賞式に大食いタレントのギャル曽根さんが出席されていました。私は彼女(の食べっぷり)が好きなんです。だって、美味しそうに・幸せそうに食べるんですもの。彼女の食べ方なら、作る方も(その食欲に呆れるとはいえ)気分良く作れるんじゃないでしょうか。
吉野家さんも、今回のコレは本腰を入れて調査しているようで、先ほど(1時のニュース)で首謀者の一人は特定できた、とコメントがあったようです。見た人の苦情もさることながら、外食産業として、その信頼を損なうような行為であった事を認識したのだと思います。そう思わないと、外食なんてできないですしね。