男子50km競歩で、あってはならないミスが・・・日本代表で8位を歩いていた山崎選手を、誘導員が周回を間違えて誘導してしまい失格に。。。48km、3時間半以上を本能だけで歩いていた選手は、誘導されたらそっちへ行っちゃいます。
本人の意思じゃなく、自らのファールじゃなく失格になる。「そんな馬鹿な・・・」としか言いようがないでしょう。しかも、それが陸上競技で1・2を争う過酷な競技で、さらにそれが大詰めに差し掛かってる場面で起きたなら。
アナウンサーも解説も「早くコースに戻せ」「間違っている」と叫ぶが、山崎選手は競技場内に入ってしまう。係員が追いかけていくが・・・声なんて山崎選手に聞こえる訳ない。画面で見ていてももう意識なんてなく、「ただ選手としての本能が足を止めずにゴールを目指しているだけ」なのが解るくらいなのだから。決勝線を越えた山崎選手がヘタリ座りこんだところへ競技委員から1周足りない事を告げられるが・・・山崎選手には、もう競技に戻れるだけの体力も気力も無かった。
ナイトセッションの放送での織田裕二の絶叫が、容易に想像できる。。。「何やってんのっ!」からだろうなぁ。おそらく、中継を見ていたすべての陸上ファンや競技者も同じセリフしか言えないでしょう。それ以降、言葉が続かないですよ。
でも、山崎選手はまた歩くんだろうなぁ。是非とも北京でこの鬱憤を晴らして欲しいです。
写真はTBS「世界陸上大阪」より