一部で「尺かせぎ」だと「重複」だのと言われていますが・・・
ちゃんと観ようよ!
まず、原作小説はこの部分、約9年前に描かれてます。このノベル(とある魔術の禁書目録)自体、ここまで世界が広がる前に描かれてるんです。
それを美琴視点でスピンオフさせたのが、コミック「とある科学の超電磁砲」です。
脱稿順では、禁書目録 第3巻 → アニメ 禁書目録(第10~14話) → コミック 超電磁砲 → 本アニメ となります。
で。
ストーリーが先に進んでからの演出・脚本の違いや、演者(声優さん)の演技の違いとか、ちゃんと観ていないのかなぁ。
だんだんと壊れていく美琴(うり姉)だけじゃなく、差を出さずに10000人近いクローンを演じる御坂妹(のんちゃん)、まだ一般人の立場のカミジョーさん(べし)、現時点では止まらない一方通行さん(ぴこりん)。
確かに演出は違うけど、それ以上に役者さんの演技の厚みが違うのが伝わってきます。
プロの声優さんって、こういう事だよね。これが、声優さんの「スキル」でしょう。堀江某や宮崎某には、理解できんのでしょうなぁ(w
私が特に比べたのは、第10031次実験が終わってからミサカ10031号の遺体を見つけたカミジョーさんが、警備員を呼んできたら遺体も痕跡もなくなっていて注意されたあとのシーン。100031号の遺体が入った寝袋を担いだ10032号・御坂妹から経緯を聞くトコ。
禁書目録11話で描かれたカミジョーさん視線(で、先がまだ描かれていない時点)の演出より、今回の方が良くなってると私は感じました。
禁書目録の方は、カミジョーさんは「裏に何かあることが前提」に感じます。これは、この段階では少しオカシイんじゃないかな?とね。
今回の演出は、御坂妹は美琴の本当の妹だと「まだ思っているカミジョーさん」だから、訝しげではなく驚きと怒りが全面に押し出されていたんでしょう。
明らかに演出が違うし、その演出の違いに対してちゃんと意に添った演技をされてる阿部&ささきの両名。こぅいうトコを観ないで、ナニを観てるんでしょうね、文句言ってる人たちって。
確かに同じシーンですよ。でも、演出も演技も全然違う。
だって、話の流れてきた方向も、流れていく方向も違うんだから、演出も演技も違って当たり前でしょう。
私は、禁書目録の小説も超電磁砲のコミックも読んでますけど、今回もちゃんと面白く観られました。「尺かせぎでテンポが悪い」んじゃなく、「尺をとってちゃんと補完してる」と思います。