何度かログにあがってきている「魔法科高校の劣等生」ですが、ソードアート・オンラインと同じくWeb連載されていた小説で、電撃文庫からデビューした時にWebからは削除されています。
それを、少々イリーガル(手法はリーガル、サルベージしたデータは黒に近いグレー)な手法でサルベージしました。
ソードアート・オンラインにも言える事ですが、文庫版はさすがにストーリーが練り直されてます。文庫版でもじゅうぶん面白い・・・のですが。
そう。「ですが」なんです。
作者(魔法科高校なら佐島さん、SAOなら川原さん)以外の顔がチラつくのね。
一度公表した小説を練り直してるんだから、エピソードのカットや追加を辻褄合わせするのはしょうがないでしょう。
ただ、必要以上にやるのは・・・どうなのかなぁ。「それ、必要な編纂だった?」と思いますね。
Web版はWeb版で面白いんですよ。
確かに、追加設定とかで最初と辻褄が合わなくなってる部分もあります。
でも、これって普通の小説でもある事ですよねぇ。あまりに過ぎると、あとあとテンパってくると思うんですよね。
それに、ストーリー(キャラクターの心情や行動原理なども含め)に込められた意図・・・捉え方・・・が変わってしまうと云う事もありますし。
閑話休題
Web版で文庫版の第7巻相当(横浜騒乱編)までを、文庫版は順番待ちで第6巻まで読みました。
SAOよりさらに「設定の為の設定」が多くかつ複雑ですので、取っつきづらさはSAOより上かな。Web版は、それがさらに伝わりづらい(この辺は文庫版はさすがに洗練されてる・・・それでも取っつきづらいのは間違いないですが)けど、逆にあまり細かい事を気にしないで読む方がいいです。そういう小説です。
もっとも、どのエピソードにどういうシーンがあったのはは覚えておかないと・・・読み進めて引っかかった時に、戻って確認できません(そう云う事を度々しないと理解しきれない場合が多い)が。
Web版を読まなくても(文庫版だけでも)面白いですが、Web版を読むとより一層納得できる場面は多々あります。
出版社(電撃文庫)からのオーダーなのか、両作ともすでにWebからは削除されています。
編纂がなければいいんですけどね・・・文庫版に再編されているので、できればWeb版を残してほしいです。
追記 13.3.4
「魔法科高校の劣等生 WEB」でググって来てる人が多いようなので、サルベージのヒントを書いておきます。
うぇぶ魚拓で検索してみてください。そのページから縦読みネットのリンク先を調べて、そのリンク先になっているpdfを再検索すれば第一章から最終章までが縦書き化されたpdfに行き当たります。